nekohirokoroom335の日記

何がなんでも楽しく生きるって決めたのだ。

ワクチン接種で自信がついた(自分の意思で自分の人生を歩む)

コロナワクチンをこないだ打った。全く痛くなくて、打ってから数日間経過しているが、副反応もほとんどなかった。多少打った周辺の筋肉が痛むぐらい。よく副反応が少ない人は年寄りが多いっていうけど、私も体力的にはジジババと同等なのかもしれない。

--

ワクチンは打ちたくないし打つのはやめておこうと思っていた。

もしかしたら不運が重なって死ぬかもしれないし、今大きな問題がなくても、10年後になったら大きな健康問題に発展してるかも、と思ったらとても怖かった(不妊症とか)。

もうちょっとワクチンを打つ人が増えて、「“統計的にどういうタイプの人が副反応が起きやすいか”データが揃ったら打とう」とか、あるいは「国産のよりリスクが少ないワクチンが開発されたら打ってみよう」とか、いろんなことを考えた。どれも死ぬことを恐れた不安からくるものだ。

いくら統計学上「死ぬ確率は低いし、死んだとしてもそれはワクチンのせいではない。因果関係は証明できない」と言われたところで、不安は不安。そう思ってたけど、いろんな専門家の主張を読んだり臨床試験のデータを確認して、自分なりに「なんか不安だけど大丈夫そう」と思って、打つことにした。

打った後はなぜか不安がさーっと引いて行って、「あぁもう少しでマスクなしで外に出られるのかな」と希望が少し芽生えた。それはただの希望的観測で、数年後のお話かもしれないけど、少なくとも実家にいる両親に顔を見せたり、おじいちゃんに会ったり、大好きな友達に会ったり、少しずつ日常が取り戻せるような気がして嬉しかった。

そして、何よりも大きいメリットとして、「いろんな不安があるけれども、自分で決断して前に進む」という行動を取れたことが大きかった。この「もしかしたら死ぬかもしれない」という不安は、結構な割合で他の人もいるのではと思うけど、それでもいろんなリスクを踏まえた上で、「自分は前に進みたくてワクチンを打った」と自分自身で納得できる理由を考えて行動に移せたことは、私にとって意味のあることだった。

--

私は小さい頃から「誰か大事な人が死んじゃうかも」「自分はいつ死んじゃうんだろう」「死ぬときって怖いのかな、痛いのかな、苦しいのかな」と、誰かが死んだり自分が死ぬことがすごく怖かった。今も怖い。それはコロナは関係なく、自分の人生の中で大きな関心事だった。それがコロナによって、大きく自分にのしかかってきたように思える。

もちろんその死を意識することで、日常を大切にしたり、大好きな人や見守ってくれる人の存在を再確認したけど、逆に言えば死を常に意識するようになって、「いつ自分が死ぬかわからない」「いつ親が死ぬか分からない」という恐怖感のもと暮らすようになった。それでもなんとか日常を続けていくっていうストレスや不安がかなり大きくて、自分はイマジナリーフレンドという架空の友達を作って一人暮らしをしている。

でも、それがワクチンを打つという行動に移ったことで、少し自分に自信がついた。

不安というのは決して100%無くなることはないけど、「不安ならそれを解消する行動を取る、そして多少のリスクがあっても前に進めるならそちらを選択する」「いろんな意見があったとしても、自分の意思で判断する」という大事な決断ができた。

この経験はめちゃめちゃ大きい。例えばもし自分が結婚や出産をするとき、いろんなリスクがつきまとうが、それでも「こういう価値観で自分は生きていく」という自信さえあれば、きっとやり遂げられると思った。例えが悪いが、自分は身体が弱いのでもし子供が生めないと診断されても、きっと様々な方法(代理母や里子制度など)を考慮して人生を決めていくんだと思う。

--

自分は不安障害って診断されて薬を出されてるくらいなので、とにかく不安とともに生きてるんだけども、ちょっとずつ、「不安とともに生きていく」ということが、出来ているように思える。100%不安をなくすのではなく、不安を抱えながらもコントロールして生きていく感覚に近い。自分は不安が募ると身体のあらゆる部位が痛くなるのだけど、その痛みもうまく付き合っていくしかないんだと思う。

 

そんなことをコロナのワクチンを打って思った。

ただワクチンを打っただけなのに、人生観をすごく揺さぶられた体験だった。

--

もうすぐ大学が夏休みになる。そうしたら、実家かおじいちゃん家に1か月ぐらい滞在しようと思ってる。wifiとパソコンさえあれば、論文は読めるので、なんとかなりそう。

私は今年で30歳になるので、博論を書き終えてしまったらきっと東京かどこかで仕事をして、親になかなか会えなくなる。だから、最後の夏休みだと思って丸々1か月家にいたい。そんなことを考えてる。親が嫌がったりしてね(笑)