nekohirokoroom335の日記

何がなんでも楽しく生きるって決めたのだ。

①眠れない夜と詞

津波による避難指示が地元に出た。

怖くて眠れなかったけど親は普通にすやすやと寝ていたらしい。

無事そうでよかった。

あまり眠れなかったのでTwitterを適当に見ていたら、長田弘さんの詞がタイムラインに流れてきた。「窓のある物語」という詞にある「齢の数だけ、深呼吸をする。十二数えて、目を開ける」を実践したら、こころがとっても軽くなった。身体の緊張も少し取れた気がする。毎日実践してみようと思った。そしてこの作家さんの詩集をもっと読んでみたくなった。

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窓のある物語

窓の話をしよう。
一日は、その日の表情がある。
晴れた日には、窓は
日の光を一杯に湛えて、
きらきら微笑しているようだ。
曇った日には、日の暮れるまで、
窓は俯いたきり、一言も発しない。
雨が降りつづく日には、窓は
雨の滴を、涙の滴のように垂らす。
ことばが信じられない日は、
窓を開ける。それから、
外にむかって、静かに息をととのえ、
齢の数だけ、深呼吸をする。
ゆっくり、まじないをかけるように。
そうして、目を閉じる。
十二数えて、目を開ける。すると、
すべてが、みずみずしく変わっている。
目の前にあるものが、とても新鮮だ。
初めてのものを見るように、
近くのものを、しっかりと見る。
ロベリアの鉢植えや、
体をまるめて眠っている老いた猫。
深煎りのコーヒーのいい匂いがする。
児孫のために美田を買うな。
暮らしに栄誉はいらない。
空の見える窓があればいい。
その窓をおおきく開けて、そうして
ひたぶるに、こころを虚しくできるなら、
それでいいのである。


長田弘『窓のある物語』)

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②嬉しかったこと一覧

・友達が自宅に遊びに来た。2回目。2回も遊びに来る友達なんて初めて。

お誕生日プレゼントとして友達に花束とハンカチ(刺しゅう入り)をあげた。

とっても喜んでくれた。

前回よりも家の中が綺麗になってると褒められた。嬉しかった。

・自宅用に花を買った。気に入った花をいくつか自分でピックアップしてお店で花束にしてもらった。そうしたら、店員さんに「とっても素敵な花束ですね。ぜひうちのお店で働いてほしいくらい!」と言ってもらえた。嬉しかった。

・ヒヤシンスを自宅のベランダで育てている。花のつぼみがぐんぐん伸びてきてすごく嬉しい。成長過程を微笑ましく見ている姿が、まるで自分の子どもみたいだなと思った。3色育てているが、ピンク色のヒヤシンスだけ成長が遅い。つぼみがなかなか出てこない。まるで私みたいだ。本当に花が咲くのか、根が腐って死んでしまうのか、危ういところだなぁ~と思っていたら、今日の朝ほんの少しつぼみの頭が出てきた。よかった!!このままゆっくりで良いから元気でいてほしい。

・ずっと花ばかりケアしていたら心が満たされた。自分にも花を生けるセンスがあったり、丁寧にヒヤシンスを育てることができるなら、きっと他にも得意なことがあるはずと思った。そして、他にもやるべきことがあるのでは?と思った。もちろん博論なんだけども。もうたっぷり休憩した感じはある。少し論文やってみようかなと思った。運動できなくて身体が気持ち悪い感覚と同じように、論文が書けないことに対して気持ち悪さを覚えるようになった。これは一つの成長かもしれない。ただ、この成長に期待しすぎないようにして、前に進めたらいいと思う。そのうち桜が満開で私の人生は置いてけぼりみたいなことにならないでほしい。花にすら見捨てられたら悲しいから。もうちょっと頑張ってみようね。